2011年04月30日
石垣便のダイバートについて
今日はBLOGで仕事の話をしてみます。
めっちゃ専門的ですが、そこは許してください。
タイトル通り、石垣便のダイバートについてです。
今日のISG便はだいぶ乱れたようです。
理由は雨とか、雷とかで天気が悪かったのではなく、LOW CLOUDが発生したため。
飛行機というのはMINIMAというものが各空港ごとに決まっていて、
それを下回ってしまうと離着陸できない状態となってしまうんですが、
今日のISGはそのMINIMAに制限された運航となってしまいました。
(※ほんとうはMINIMAという用語はこの場合正しくないのですが、
この分野に精通している人しか気にならない部分なので、流していくことにします。)
大きな空港である羽田や成田、那覇空港などには精密進入とよばれる
進入方式が利用できる施設が整っているのですが、
地方の空港にはけっこう施設が整っていないために、精密進入が行えない空港が
未だにあります。
(※精密進入とは、MINIMAが低く、天気が悪くても降りやすい進入方式のこと。)
石垣空港にはその精密進入を行える施設がありません。
(※ちなみに宮古空港にはRWY22側のみ設置されています。)
今日のISGのMETAR SEQUENCEを見てください。
(※METARの説明は省きますので、興味のある方は下記を参照ください。
http://www.ny.airnet.ne.jp/satoh/metarhowtoread.htm
ただ、専門すぎて興味がわかないと思います。。。。。)
石垣空港 METAR
ROIG 301000Z 18012KT 8000 FEW005 BKN008 BKN013 25/24 Q1010
ROIG 300900Z 18013KT 8000 FEW005 BKN007 BKN010 25/24 Q1010
ROIG 300800Z 17012KT 9000 FEW004 BKN007 BKN010 25/24 Q1010
ROIG 300708Z 17013KT 9000 FEW005 BKN007 BKN025 25/24 Q1010 RMK 2ST005 6CU007 7CU025 A2985
ROIG 300700Z 17013KT 9000 FEW004 SCT009 BKN025 25/24 Q1010
ROIG 300613Z 16012KT 9000 FEW005 BKN008 BKN030 25/24 Q1011 RMK 2ST005 5CU008 7SC030 A2986
ROIG 300600Z 16013KT 9000 SCT006 BKN015 BKN035 25/24 Q1011
ROIG 300500Z 16013KT 9000 FEW006 SCT015 BKN050 25/23 Q1012
ROIG 300400Z 15014KT 6000 -RA FEW006 SCT015 BKN050 25/23 Q1012
ROIG 300300Z 15011KT 9999 -RA FEW006 SCT020 BKN050 25/23 Q1014
ROIG 300200Z 15013KT 9999 FEW006 SCT025 BKN040 25/23 Q1014
ROIG 300100Z 15011KT 7000 FEW006 BKN035 BKN/// 25/23 Q1014
ROIG 300000Z 14010KT 7000 FEW006 BKN020 BKN060 25/23 Q1014
POINTはISG空港は500ft~600ftの位置に雲があると報じられるとき、
雲の場所やRWYにもよりますが、降りられない確率が高まってくるということです。
400~500ftあたりに雲の位置が下がってくると大変なことになってきます。
現にISG便の那覇空港への引き返しが始まりだしたのは、お昼の3時以降です。
(※このMETARというのは、世界標準時刻で発出されるため、日本時間の15時というのは、
300600zにあたります。)
JTA便の運航状況 → http://www.5971.jal.co.jp/rsv/ArrivalAndDepartureSectionInfo.do
ANA便の運航状況 → http://fli.ana.co.jp/fs/domjp?DAY=20110430&D_PLACE=OKA&A_PLACE=ISG&rand=20110430202756&x=44&y=13
今日のISGの天気は曇りです。雨はほとんど降っていません。
石垣に住むどの方もただの曇りにしかおもっていません。
しかし、飛行機は降りられないのです。
今日、飛行機が相次いでISG空港に着陸できなかったのは、
天気的に沖縄が梅雨入りし、湿った空気のお蔭でLOW CLOUDがでてしまっていたという
理由が一番なのですが、それ以上に上記で説明したようにMINIMAというものが存在し、
それに制限されて運航しているところに原因もあるのです!
これがもし羽田空港や那覇空港と同じ施設が備えられていれば、
余裕で着陸できています。
施設の設置については何も言えませんが、
そういった事情があるので皆様ご理解をよろしくお願いします。
ちなみに、MINIMAを変更すればいいと思うかもしれませんが、
変更するにはそれなりの根拠と安全性が実証されなけらば
ならないので、なかなか厳しいのです。
法律で決まってますし、これでもけっこうギリギリでやっているんです。。。。
これから梅雨明け(沖縄の梅雨明け時期は慰霊の日にあたる6月23日)までは、
こういった天気が続くことが予想されます。
雲にも、雨にも、雷にも、風にも影響されてしまう飛行機。
特に石垣空港は運航が厳しい空港です。
飛行機を利用される方は運航情報を小まめにキャッチしてください。
できることは全力でやっていきます。

めっちゃ専門的ですが、そこは許してください。
タイトル通り、石垣便のダイバートについてです。
今日のISG便はだいぶ乱れたようです。
理由は雨とか、雷とかで天気が悪かったのではなく、LOW CLOUDが発生したため。
飛行機というのはMINIMAというものが各空港ごとに決まっていて、
それを下回ってしまうと離着陸できない状態となってしまうんですが、
今日のISGはそのMINIMAに制限された運航となってしまいました。
(※ほんとうはMINIMAという用語はこの場合正しくないのですが、
この分野に精通している人しか気にならない部分なので、流していくことにします。)
大きな空港である羽田や成田、那覇空港などには精密進入とよばれる
進入方式が利用できる施設が整っているのですが、
地方の空港にはけっこう施設が整っていないために、精密進入が行えない空港が
未だにあります。
(※精密進入とは、MINIMAが低く、天気が悪くても降りやすい進入方式のこと。)
石垣空港にはその精密進入を行える施設がありません。
(※ちなみに宮古空港にはRWY22側のみ設置されています。)
今日のISGのMETAR SEQUENCEを見てください。
(※METARの説明は省きますので、興味のある方は下記を参照ください。
http://www.ny.airnet.ne.jp/satoh/metarhowtoread.htm
ただ、専門すぎて興味がわかないと思います。。。。。)
石垣空港 METAR
ROIG 301000Z 18012KT 8000 FEW005 BKN008 BKN013 25/24 Q1010
ROIG 300900Z 18013KT 8000 FEW005 BKN007 BKN010 25/24 Q1010
ROIG 300800Z 17012KT 9000 FEW004 BKN007 BKN010 25/24 Q1010
ROIG 300708Z 17013KT 9000 FEW005 BKN007 BKN025 25/24 Q1010 RMK 2ST005 6CU007 7CU025 A2985
ROIG 300700Z 17013KT 9000 FEW004 SCT009 BKN025 25/24 Q1010
ROIG 300613Z 16012KT 9000 FEW005 BKN008 BKN030 25/24 Q1011 RMK 2ST005 5CU008 7SC030 A2986
ROIG 300600Z 16013KT 9000 SCT006 BKN015 BKN035 25/24 Q1011
ROIG 300500Z 16013KT 9000 FEW006 SCT015 BKN050 25/23 Q1012
ROIG 300400Z 15014KT 6000 -RA FEW006 SCT015 BKN050 25/23 Q1012
ROIG 300300Z 15011KT 9999 -RA FEW006 SCT020 BKN050 25/23 Q1014
ROIG 300200Z 15013KT 9999 FEW006 SCT025 BKN040 25/23 Q1014
ROIG 300100Z 15011KT 7000 FEW006 BKN035 BKN/// 25/23 Q1014
ROIG 300000Z 14010KT 7000 FEW006 BKN020 BKN060 25/23 Q1014
POINTはISG空港は500ft~600ftの位置に雲があると報じられるとき、
雲の場所やRWYにもよりますが、降りられない確率が高まってくるということです。
400~500ftあたりに雲の位置が下がってくると大変なことになってきます。
現にISG便の那覇空港への引き返しが始まりだしたのは、お昼の3時以降です。
(※このMETARというのは、世界標準時刻で発出されるため、日本時間の15時というのは、
300600zにあたります。)
JTA便の運航状況 → http://www.5971.jal.co.jp/rsv/ArrivalAndDepartureSectionInfo.do
ANA便の運航状況 → http://fli.ana.co.jp/fs/domjp?DAY=20110430&D_PLACE=OKA&A_PLACE=ISG&rand=20110430202756&x=44&y=13
今日のISGの天気は曇りです。雨はほとんど降っていません。
石垣に住むどの方もただの曇りにしかおもっていません。
しかし、飛行機は降りられないのです。
今日、飛行機が相次いでISG空港に着陸できなかったのは、
天気的に沖縄が梅雨入りし、湿った空気のお蔭でLOW CLOUDがでてしまっていたという
理由が一番なのですが、それ以上に上記で説明したようにMINIMAというものが存在し、
それに制限されて運航しているところに原因もあるのです!
これがもし羽田空港や那覇空港と同じ施設が備えられていれば、
余裕で着陸できています。
施設の設置については何も言えませんが、
そういった事情があるので皆様ご理解をよろしくお願いします。
ちなみに、MINIMAを変更すればいいと思うかもしれませんが、
変更するにはそれなりの根拠と安全性が実証されなけらば
ならないので、なかなか厳しいのです。
法律で決まってますし、これでもけっこうギリギリでやっているんです。。。。
これから梅雨明け(沖縄の梅雨明け時期は慰霊の日にあたる6月23日)までは、
こういった天気が続くことが予想されます。
雲にも、雨にも、雷にも、風にも影響されてしまう飛行機。
特に石垣空港は運航が厳しい空港です。
飛行機を利用される方は運航情報を小まめにキャッチしてください。
できることは全力でやっていきます。

Posted by kenbi at 20:55│Comments(0)
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